2007年度(平成19年度) 中間期

地方銀行平成19年度中間決算の概要

【要旨】
※計数は、特にことわりがない限り
地方銀行各行の単体ベース。
( )、[ ]内は、前年同期比。

1.単体ベース

実質業務純益(注1)

7,561億円と前年同期比361億円(5.0%)増加。
経費が増加したものの、資金利益や役務取引等利益が増加し、国債等債券関係損益も改善したことなどから、前年同期比増加。

(注1)実質業務純益=業務純益+一般貸倒引当金繰入額+信託勘定不良債権処理額

業務純益

7,105億円と前年同期比434億円(5.8%)減少。
一般貸倒引当金繰入額が繰入超に転じたことから、前年同期比減少。

経常利益

5,164億円と前年同期比361億円(6.5%)減少。
個別貸倒引当金繰入額や貸出金償却の減少などから臨時損益が改善したものの、業務純益の減少により、前年同期比減少。

中間純利益

2,735億円と前年同期比742億円(21.3%)減少。
経常利益の減少に加え、貸倒引当金戻入益の減少や役員退職慰労引当金、睡眠預金払戻損失引当金の繰入等により特別損益が悪化したことなどから、前年同期比減少。

リスク管理債権額(信託勘定含む)

5兆7,154億円と前年度末比426億円(0.7%)減少。不良債権比率も3.93%と同0.05ポイント低下。(注2)

(注2)不良債権比率は、リスク管理債権額が貸出金に占める割合。

自己資本比率(国際統一基準は連結、国内基準は単体)(注3)

  • 国際統一基準行 (9行平均) 12.85% (前年度末比0.12%ポイント上昇)
  • 国内基準行    (55行平均) 10.17% (同0.04%ポイント上昇)(注4)

(注3)平成19年3月末よりバーゼルⅡに基づき算出。
(注4)自己資本がマイナスの1行を除く54行ベースでは、10.83%(同0.01%ポイント上昇)。

ROA(コア業務純益ベース)

0.70%(前年同期比同水準)

OHR(コア業務粗利益ベース)

60.61%(同0.07%ポイント上昇)。

2.連結ベース

  • 経常利益は5,479億円(前年同期比7.9%減少)、中間純利益は2,795億円(前年同期比22.3%減少)。

各行別データ(「決算短信」等より)

主要項目(1)
預金、貸出金、有価証券、資本金、総資産等
主要項目(2)
損益、自己資本比率
貸出金関係 (1) (リスク管理債権)
破綻先債権、 延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権
貸出金関係 (2) (金融再生法開示債権)
破産更生債権、危険債権、要管理債権
貸出金関係 (3)
貸出金、貸倒引当金、消費者ローン等、中小企業等貸出金比率

(注1)単位未満の場合は「0」。 未公表の場合は空欄。 該当金額がない場合は「-」。
(注2)銀行により決算短信(決算説明資料を含む)における公表計数の単位が異なるため、一部の計数については、当協会にて確認・調整して掲載している。