2018年度(平成30年度) 中間期

地方銀行2018年度中間決算の概要(2018年12月12日公表)

【要旨】
※計数は、特にことわりがない限り
地方銀行64行の単体ベース。
( )、[ ]内は、前年同期比。前年の計数は本年5月の東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の合併に伴う遡及調整を行っていない。

1.損益

コア業務純益

資金利益が前年同期とほぼ同水準、役務取引等利益が増加し、コア業務純益は前年同期比+3.6%(+194億円)の5,553億円。

業務純益

コア業務純益が増加したものの、国債等債券関係損益の損超幅の拡大に加え、一般貸倒引当金繰入額が繰入超に転じたことから、業務純益は▲7.3%(▲387億円)の4,929億円。

経常利益

業務純益の減少に加え、不良債権処理額の増加により、経常利益は▲26.4%(▲1,752億円)の4,897億円。

中間純利益

3,361億円(▲30.2%[▲1,455億円])。

2.資産・負債

  • 貸出金(平残):201兆9,964億円(+9兆2,085億円[+4.8%])
  • 有価証券(平残):66兆7,186億円(▲3兆9,330億円[▲5.6%])
  • 預金(平残):263兆428億円(+7兆8,578億円[+3.1%])

3.自己資本比率(国際統一基準行は連結、国内基準行は単体)

  • 国際統一基準行(10行):14.72%(+0.07%ポイント)
  • 国内基準行(54行):9.73%(▲0.30%ポイント)

4.不良債権額

  • 金融再生法開示債権額:3兆5,677億円(+1,212億円[+3.5%])

各行別データ(「決算短信」等より)

主要項目(1)
資産の部合計、貸出金、有価証券、負債の部合計、預金、純資産の部合計、資本金
主要項目(2)
業務純益、経常利益、中間純利益、経費、自己資本比率、連結経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益
貸出金関係 (1) (リスク管理債権)
破綻先債権、 延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権
貸出金関係 (2) (金融再生法開示債権)
破産更生債権、危険債権、要管理債権
貸出金関係 (3)
一般・個別貸倒引当金、消費者ローン等残高、住宅ローン残高、中小企業等貸出金比率

(注)単位未満の場合は「0」。

時系列データ

地方銀行全体の損益(業務純益、経常利益、信用コスト等)の推移(2008年度以降)を掲載しています。